デンマークの語学教育について

留学の醍醐味の一つは、語学学習だ。留学したからには、現地の言葉を話したいもの。あまり知られていないがデンマークにも、独自の言語が存在する。そんな、デンマーク語を学習できる機関の一つに、ここHøjskolen på Kalø(カルーホイスコーレ)がある。都会から少し離れた海辺の町。グローバルな教室。生活に溶け込むデンマーク語。そこはデンマーク語を学びたいものにとっては、あつらえ向きな環境だ。

 

デンマーク語を学ぶ

私はデンマーク語を少しでも学ぶため、3週間のデンマーク語短期サマーコースに参加した。

 

どんな言語?

デンマーク語は数ある言語の中でも最も難しい言語のひとつと評価されている言語である

言語としてはゲルマン系に属し、英語やドイツ語に似た特徴を持っている。

日本人にとって親しみの薄い、北欧言語ということもあり、日本でデンマーク語を学ぶことができる学習機関は、私の通っていた東京都新宿区のビネバル出版を含めそう多くない。現地教育機関で集中的に学ぶのがデンマーク語マスターへの最短の道となるだろう。

デンマーク語ではa-zのアルファベットにæ,ø,åの三文字を加えた29文字を使用する。

 発音は、英語と同じものもあれば、全く異なるものもあり、慣れる必要がある。

 

どんな学校?

 今回私が三週間通った"Højskole på kalø"はデンマーク政府からの補助金を受けデンマーク語を集中的に取り扱っている学校の一つだ。ここKaløでの生活は基本的にすべてデンマーク語で行われる。授業だけでなく、インストラクションやミーティングもすべてがデンマーク語だ。これも日常的にデンマーク語に触れ、耳を慣らすトレーニングの一つとなっている。一見初心者には厳しいように見えるが、ボディーランゲージやプレゼンテーションを用いて初心者の生徒にも理解できるように配慮されている。

 

どんな人が通うか?

Kaløの短期デンマーク語講座には様々な国の生徒が集まった。イタリア、スペイン、ドイツ、フランス、東欧・バルカン半島、遠いところではアメリカからきている学生もいた。

大学で北欧言語の習得を目指しているものから、全くの初心者まで、開始時点での生徒の到達レベルは様々だ。

 

 

どんな事をしたか?

 デンマーク語の熟度に応じた三つのレベル(初心者、中級、上級)があり、それぞれ異なる教室で授業を受ける。私は今回初心者レベルに所属し、デンマーク語の読み・書き・発音・文法の基礎を学んだ。テキストはActive Danskという参考書の他、練習問題集、各クラスで配布される演習プリントを用いる。

デンマーク語講座といえど、デンマーク語のみの授業ではない。文学、環境、福祉、政治等、文化を学べる点もポイントだ。授業はデンマーク語で行われるが、講師が巧みなコミュニケーションで伝えてくれるため、初心者でも理解は可能だ。

用意されているアクティビティは多様で、遠足、ダンス、コンサート、映画鑑賞等々、目で見て、耳で聞き、声に出し、体でデンマーク語を覚える。

 

私は、この学校に来たことで基本的な会話文を身に着けることができた。ただ覚えるだけでなく、実際に使い生活したので、短期間で多くの単語、会話文を使えるようになった。

ここでの学びや出会いにより、今後の生活はより充実したものとなるであろう。